湊・鹿妻フェスで地域交流　トラック荷台で踊りや演奏　マルシェも人気　石巻

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　地域住民や多世代の交流を図る「湊・鹿妻フェス＆マルシェ」が９日、石巻市不動町２丁目の富国工業石巻工場跡地であった。音楽ライブのステージやキッチンカーを目当てに大勢の住民や家族連れが来場。協賛企業の商品が当たる抽選会も盛況で、訪れた人々の笑顔が秋晴れの下に広がった。

　同市の湊・鹿妻まちづくり協議会が主催し、会場には大型トラックの荷台を使ったステージを設けた。同市湊中生による「湊中ソーラン」で開幕し、フラダンスやバンドなど９グループが出演。息の合った踊りや演奏で祭りの雰囲気を盛り上げた。

　地域住民同士の顔の見える関係を築こうと、協議会の各町内会長を会場で見つけてじゃんけんに勝つと、お菓子の詰め放題に挑戦できる企画を実施。子どもたちの人気を博した。住民の手作り品販売やキッチンカーも好評だった。

　イベント終盤には、約９０社の協賛企業から提供された地元産品や日用品などが当たる抽選会を開催。１００個以上の景品が並び、当選者は家族や友人と笑顔で喜びを分かち合った。

　同市不動町１丁目の主婦佐々木礼子さん（６３）は「地域の人口は少なくなったが、大勢の人が集まって活気を感じられた。大人から子どもまでが協力してつくった素晴らしいイベントだった」と話した。

　イベントは今年で２回目で、住民や地元企業、高校生らが運営に協力した。協議会の大崎晴男会長は「催しを通じて隣近所の人と交流し、災害時などに助け合えるつながりをつくっていきたい」と語った。