宮城産高級焼きのり、山形で販売5年目 味の良さが評判「濃艶」12月7日発売
ノリ加工卸の老舗マルタマ佐々木海苔(のり)店(山形市)は7日、宮城県産の高級焼きのり「濃艶(のうえん)2024」を100セット限定で発売する。東日本大震災で被災した生産者の支援を目的に2020年から年末に販売して5年目。毎年完売する人気商品に育った。
3代目の佐々木博英社長(46)が毎年秋、宮城産の入札に参加し、沿岸各地から出荷された一番摘みの新ノリを厳選。味の良さが評判を呼び、毎年12月の発売前から予約が入るほど人気が高まり、昨年は10日ほどで完売した。
今年は東松島市矢本産を落札し、1枚ずつ丁寧に焼き上げた。「猛暑による海水温上昇などの影響で過去最高値だったが品質は良好。厚みがあってサクサクした歯触り。口溶けが良く、天然の塩味も濃い。まずはそのままで食べてほしい」と太鼓判を押す。
1932年創業の同社は入札に参加できる宮城産を多く扱ってきた。日本最北とされる宮城産は震災の壊滅的な被害を乗り越えたが、有明(佐賀)などに比べると知名度が低いという。
「宮城産が本当においしいことを広く伝えたい」と佐々木社長。「購入者は山形県内より宮城県内の方が多い。おいしさが着実に広まっている。今後も販売を続け、全国へのシェア拡大に貢献したい」と決意する。
濃艶2024は同社の公式オンラインストアだけで販売する。50枚入り5620円で送料別。連絡先は023(633)3630。
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