(1081)雪の止(や)むさみしさよ木の姿して/斉藤美規(1923~2012年)
雪が降りやみ、明るく開けた視界に冬木がたたずんでいます。この木は寂しさが具現化したものだというのです。確かに裸木には、物悲しさや心細さに共鳴するものがありますね。掲句は「雪の止む」で区切ってもいいで…
関連リンク
- ・(1080)ゆるやかに死ぬ海の鳥雪霙(ゆきみぞれ)/佐藤鬼房(1919~2002年)
- ・(1079)履歴書をまた書き直す褞袍(どてら)かな/堀切克洋(1983年~)
- ・(1078)焚火(たきび)かなし消えんとすれば育てられ/高浜虚子(1874~1959年)
- ・(1077)詩に痩(や)すも詩を勿(な)痩せさせ藥喰(くすりぐひ)/高橋睦郎(1937年~)
- ・(1076)抱けばすぐ氷つてしまふことがある/小川双々子(1922~2006年)