(1077)詩に痩(や)すも詩を勿(な)痩せさせ藥喰(くすりぐひ)/高橋睦郎(1937年~)
現代詩、俳句、短歌、新作能、オペラまで幅広い仕事をしてきた作者は本年度文化勲章を受章した。その際のコメントが「もっと苦しもうと思います」。氏の作品は軽く詠み流すような俳句ではない、入魂の作品で、鑑賞…
関連リンク
- ・(1076)抱けばすぐ氷つてしまふことがある/小川双々子(1922~2006年)
- ・(1075)なにもかも手放してゐる大枯木/木暮陶句郎(1961年~)
- ・(1074)祖母の家畳とたんすと蜜柑(みかん)の香/田嶋千聖(生年不詳~)
- ・(1073)跳箱(とびばこ)の突き手一瞬冬が来る/友岡子郷(1934~2022年)
- ・(1072)待つといふ刻のときめき冬薔薇(ふゆそうび)/櫻井利子(1930~2018年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。