(1088)朝日から鳥の出てくる寒さかな/加藤かな文(1961年~)
鳥たちは厳しい冬の寒さをどうやって乗り越えるのだろうか。冬の朝に日の出とともに飛び立つ鳥の姿には、強さとたくましさが感じられる。朝早くから餌を求め活動を始めるのは、小さな体で生き延びるための知恵なの…
関連リンク
- ・(1087)絶壁へ冬の落日吹きよせられ/富澤赤黄男(1902~1962年)
- ・(1086)選ばない方の男と温め酒/牧野冴(1993年~)
- ・(1085)星満ちて地にはこぼれずクリスマス/相馬遷子(1908~1976年)
- ・(1084)雪嶺に鏡の奥といふところ/井越芳子(1958年~)
- ・(1083)偽の木に金の林檎(りんご)を吊(つ)る冬至/福田若之(1991年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。