閉じる

(1105)枯草や住居無くんば命熱し/永田耕衣(1900~1997年)

 作者は95歳のとき、阪神・淡路大震災に遭い自宅が全壊した。「枯草や」に冬の冷たさと、被災後のがれきの街が思い浮かぶ。しかし、そこに「命熱し」が重ねられ、生きることへの強い意志と気概が込められる。老齢…

関連リンク

秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

ライブカメラ