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やさしい日本語こつ学ぶ 宮城・大崎で日本語学校開校控え講座に市民ら15人参加

市民らが「やさしい日本語」について理解を深めた

 宮城県大崎市は18日、本州初の公立日本語学校「おおさき日本語学校」の開校を4月に控え、外国人にも伝わりやすい「やさしい日本語」の講座を市役所で開いた。漢語やカタカナ語を簡単な言葉に言い換えるなど、話し言葉、書き言葉の使い方を市民ら約15人が学んだ。

 やさしい日本語は、30年前の阪神大震災をきっかけに広まった。講師を務めた同校主任教員の瀬戸稔彦さんは、日本で暮らす外国人が増える中で「現代人の教養の一つになりつつあると思う」と説明した。

 瀬戸さんは「一番伝えたいことを最初に伝える」とポイントを挙げた。言葉を分かりやすく言い換える問題を出しながら、「です」「ます」で短く区切る、はっきり言い切る、尊敬語・謙譲語は避けるといったこつを紹介。「答えはない。技術よりも『お互いさま』の気持ちで歩み寄ってほしい」と呼びかけた。

 参加した同市古川のパート井口久美子さん(38)は、夫の転勤で米国に滞在した際にコミュニケーションに苦労したという。「留学生も楽しみと不安を持って来ると思うので、何かお役に立ちたい。とても参考になった」と話した。

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