(1115)雑炊に魚の骨の透けてをり/加藤右馬(1990年~)
優しそうな味わいの雑炊が目に浮かぶ。だがしかし、その優しい味わいを支えている生々しい魚の骨がうっすらと見えると、途端に命を頂いているという実感が生々しく立ち上がる。ところで、魚の小骨は喉に刺さってし…
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