閉じる

仙台医療センターの一部病棟が3月から休止へ 看護師不足で数カ月間か

 国立病院機構仙台医療センター(仙台市宮城野区)の一部病棟が3月以降、看護師不足の影響で休止となることが16日、複数の関係者への取材で分かった。病棟休止は少なくとも数カ月続く可能性がある。

一部病棟が休止する国立病院機構仙台医療センター=仙台市宮城野区

 3月1日に休止となるのは9階西病棟(41床)。耳鼻咽頭科、頭頸部(けいぶ)外科、皮膚科、眼科、内分泌代謝科、総合診療科が入る。幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者がいる。

 複数の関係者によると、少子化のため病床に空きがある5階東病棟の小児科病棟(40床)を3月以降、一般患者も受け入れられるように調整中。休止する9階西病棟の患者に対応する。

 センターには約650人の看護師が勤務していたが、2024年度は離職者が3月末までに数十人見込まれ、夜勤を担う当直スタッフの確保が困難になった。病棟休止は、新年度以降に人員が補充されるまで続く可能性がある。

 センターのホームページによると、計16の入院病棟があり、9階西病棟は日勤と夜勤に分けてシフトを組む2交代制となっている。

 仙台医療圏の3次救急の中核を担うセンターの病床は、重症患者向けの「高度急性期」が437床、一般的な手術をする「急性期」が191床ある。合計病床数は東北大病院(1118床)に次ぐ規模となっている。

 センター管理課の担当者は取材に「状況に応じて院内の病床調整を行っている。病棟そのものを閉鎖するわけではなく、新たな入院患者を制限することもない」と話した。(横山勲)

     ◇
 この記事は「読者とともに 特別報道室」に寄せられた情報などを基に取材しました。

関連リンク

ライブカメラ