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東日本と能登、二つの震災からの復興を応援 宮城・柴田で3月8日に支援コンサート

本番に向けて練習に励む宮城県柴田町内の音楽愛好家ら

 二つの大災害からの復興を願う「東日本大震災・能登半島地震復興支援コンサート~未来に繋(つな)ぐあの日のこと~」(実行委主催)が3月8日、宮城県柴田町槻木生涯学習センターで開かれる。実行委と共催するNPO法人生涯学習実践塾(宮城県名取市)は来場者を募集している。

 町内の音楽愛好家らがハンドベルの一種「トーンチャイム」や大正琴、カリンバなどを披露し、障害を持つ小中学生2人のピアノ演奏もある。生まれつき右手首から先がない仙台市のピアノ奏者千葉貴利さん(43)もゲスト出演する。

 演奏以外では、石川県輪島市の自宅近くにストリートピアノを設置したピアノ調律師杉本豊さん(51)が「音楽で復興を!」と題して講演する。

 町内の大正琴サークルは2011年3月13日に宮城県多賀城市で予定していたコンサートが震災で中止になった。演奏予定だったビバルディの「四季」や滝廉太郎の「花」などを14年ぶりに再現する。当日に向けて日々の練習にも熱が入る。

 法人の阿部弘子理事長(67)は「14年前に開いた東日本大震災復興コンサートで石川県の公益財団から支援を受けた恩義があり、昨年元旦の地震発生時に今回の開催を決めた。災害を風化させず将来に語り継ぐ機会になれば」と語る。

 午後1時開演。入場無料だが、申し込みが必要で、締め切りは5日。定員300人。連絡先は阿部理事長090(1497)8409。

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