石巻、東松島両市長選 告示2カ月切る 出馬表明、現職のみ
任期満了などに伴う石巻市長選と市議補選、東松島市長選と市議選(いずれも4月20日告示、27日投開票)は、告示まで2カ月を切った。石巻市長選は現職の斎藤正美氏(70)以外に立候補を表明した人はおらず、東松島市長選も現職の渥美巌氏(77)以外に動きはみられない。
石巻市長選では昨年12月、斎藤氏が再選を目指して無所属で立候補することを表明した。人口減少対策を最重要課題に位置付け「市民が誇りを持てるまちづくりを実現したい」と強調する。
これまで候補擁立を模索する動きはあったが出馬を決めた人はおらず、新人4人が立候補した2021年の前回選から一転、無投票の可能性が浮上している。
市選管によると、合併前の旧市を含め、記録が残る1947年以降の市長選で無投票になったのは96年のみ。前回選挙で斎藤氏に約3000票差まで迫った元自民党衆院議員にも出馬の動きはない。
市議の一人は「知名度のある人が意を決して出るなら話は別だが、新人が出るには時間が足りず、現職に対抗するのは厳しい。本来無投票でなく、選挙で勝った人が民意を得て市長になるべきだ」と指摘する。
議員の死去と辞職に伴う石巻市議補選(欠員2)には、現時点で元議員と新人ら7、8人が立候補するとみられている。2022年の前回市議選は定数30に対し43人が出馬、新人は合併後最多の8人が当選した。
東松島市長選は、2期目の渥美氏が7日に無所属で立候補する意思を表明した。現時点で他に立候補の動きはなく、前回選(21年)に続き無投票の可能性が高まっている。
渥美氏は「若者や女性に選ばれる東松島」を目指し、雇用創出に向けた企業誘致や子育て環境充実に取り組む。市民の健康増進や学校給食費の無償化にも意欲を示した。課題には野蒜地区などの被災跡地の活用を挙げる。
定数が2減し16になる東松島市議選は、現職18人のうち11人が立候補の意思を固め、5人が引退の意向を示している。新人の動きは表立っていない。
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