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「大型卒業証書」前でパチリ 宮城・遠田商工会青年部が設置「最後の記念に」

大型卒業証書の前で記念撮影する生徒ら

 美里・涌谷をエリアとする遠田商工会青年部は、宮城県美里町の中学校再編で閉校となる小牛田、不動堂、南郷3校の卒業式に合わせ、各校に記念撮影用の大型「卒業証書」を設置した。それぞれの式は3月6日にあり、最後となる卒業生は笑顔で写真に納まった。

 幅約3メートル、高さ約2・2メートルで、ビニール地で作られた。加美町の事例などを参考に昨年11月に企画され、町内で看板業を営む「ヒロ工房」に制作を依頼。青年部のメンバー7人が5日、中学校を回り、昇降口や体育館に取り付けていった。

 小牛田中(生徒195人)では式を終えた卒業生や保護者が撮影の列をつくった。両親に写真を撮ってもらった本田紗月さん(15)は「楽しい思い出が多かったので心に穴が空いたよう。しばらくはスマホの待ち受けにしたい」と話した。

 校章や学校名は張り替えができるため、来年は4月に開校する「美里中」や涌谷町内の学校にも飾るという。青年部部長の菅野文彦さん(43)は「長年あった学校が新校舎に変わる。最後の記念になれば」と述べた。

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