(1157)船室のやうな病室鳥帰る/大木あまり(1941年~)
俳句にとって大切なことの一つは、省略。この句の場合は、自分の病気のつらさや大変さは言わないで省略している。病室にいるとだけ言って、自分が病気であることは省略しながら、かえってそれが背景となって退院し…
関連リンク
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