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(1160)流れつくものに海市の組み上がる/安里琉太(1994年~)

 海市(かいし)は蜃気楼(しんきろう)のこと。光の屈折で、地上の街の様子が空気中に浮かんで見える現象を言う。春の季題である。この句の解釈で悩ましいのは「流れつくものに」の「に」。漂着物に近い空間に蜃気…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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