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福島・大熊駐在所が14年ぶりに再開 住み込み勤務の巡査長「復興の力添えに」

駐在所に常駐する二瓶巡査長=1日、福島県大熊町

 東京電力福島第1原発事故を受けて一時全町避難し、避難指示が一部で解除された福島県大熊町で1日、県警双葉署大熊駐在所が14年ぶりに業務を再開し、町内で開所式があった。

 吉田淳町長は「人や車両が多く入りつつあり、事故や犯罪面での懸念もある。駐在所の再開は、帰還や移住をする人にとって防犯面の安心につながり、非常に心強い」と語った。

 駐在所に住み込みで勤務する同署地域交通課の二瓶隼斗巡査長(31)は「住民の安全を守り、復興への力添えとなれるよう、日々の業務に取り組んでいく」と抱負を述べ、業務再開を宣言した。

 駐在所はJR常磐線大野駅東口にあり、原発事故で帰還困難区域となり休止していた。駅周辺を含む特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が2022年6月に解除され、改修工事が進められていた。開所に伴い、19年5月から運用していた臨時駐在所は閉鎖する。

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