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北北上運河を桜の名所に 2キロ区間に計145本、地元住民団体の植樹完了 石巻

桜の苗木を前に、植樹の完了を喜ぶ協議会のメンバー

 環境美化活動を通し、石巻市で地域づくりに取り組む「すばらしい北北上運河沿線の自然環境を守る協議会」による運河沿いへの桜の植樹が完了し、計145本が植えられた。住民ら関係者は「多くの人に見てもらえる桜の名所にしたい」と成長を期待する。

 植樹範囲は、石巻工高前の中埣橋近くから、門脇地区の中浦橋付近までの約2キロ。2019年以降、ソメイヨシノやオオヤマザクラ、エドヒガンなどを植えた。19年は貞山小や山下中、石巻工高の児童生徒らも参加して植樹。昨年は同市の建設会社「遠藤興業」も苗木の購入や植樹に協力した。

 市内ですし店などを経営する「飛翔閣」会長で、協議会理事も務める伏見不二雄さん(81)は、今年植えた苗木の購入や作業費用のため20万円を寄付した。

 運河沿いは東日本大震災後、雑草や雑木が生い茂り野生動物や不審者も出没していたことから、住民らが14年に協議会を発足させて環境美化活動を続けている。藤井勝会長(91)は「多くの支援を頂いて目標本数の植樹を達成できた。たくさんの人に見てもらい、桜の名所としていつか夜桜も楽しめるようにしたい」と話した。

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