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「三たて」を忠実に守る幻のそば 山形・鶴岡の宝谷集落で今年も営業開始

厨房を切り盛りする地元の女性たち

 ソバの作付面積全国2位を誇る山形県でも、そば通の間で「幻のそば」と呼ばれる「宝谷(ほうや)そば」の今年の営業が5日、始まった。月山山麓に位置する鶴岡市宝谷集落の人々が共同運営する店舗に、この日を待ちかねていた大勢の人々が足を運んだ。

 宝谷そばは宝谷集落でしか作られていない希少種「でわ宝」を使用し、香りの高さと田舎そば特有の強い歯応えを楽しめる。厨房(ちゅうぼう)を切り盛りする女性4人は全員が80歳台。「ひきたて」「うちたて」「ゆでたて」の「三たて」を忠実に守ってざるそばを提供する。

 標高250メートルに位置する集落はソバの栽培適地で、でわ宝は県が開発して2015年に栽培が始まった。全22世帯67人でつくる「ふるさとむら宝谷運営管理組合」が店舗運営を担い、黒字経営を続けている。

 営業は11月下旬までで原則、土、日曜と祝日のみ。平日は5人以上の予約制で3日前までの申し込みが必要。連絡先は、ふるさとむら宝谷0235(57)4415。

「宝谷そば」で提供されるメニュー

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