ジュンク堂書店、仙台から姿消す TR店が営業終了

 東北有数の大型書店として親しまれた仙台市青葉区のジュンク堂書店仙台TR店が18日、営業を終えた。商品が補充されない空の本棚が目立つ最終日、撤退を惜しむ客が数多く訪れた。

 閉店時刻の午後9時を回ると、店員が並んで客を見送った。石原聖店長(45)が「宮城で20年余り、みなさんに支えられて成長できた。ありがとうございました」とあいさつ。出入り口のシャッターの外側に残った10人ほどの客が、拍手でねぎらいと感謝を伝えた。

 青葉区の大学院生蓬田優人さん(24)は「専門書の数が多く、仙台で一番通った新刊書店だった」と残念がった。泉区の会社員男性(23)も「本好きな人たちの居場所。仙台の文化に不可欠だった」と話した。

 系列の丸善仙台アエル店長を兼ねる石原店長によると、店員の一部は丸善に移る。在庫商品は版元に返品される。

 神戸市発祥のジュンク堂書店は、1997年に仙台駅前に初進出。仙台TR店は東日本大震災後の2011年7月に開店した。出版不況にネット書店の普及、新型コロナウイルス禍も加わり、経営環境は厳しさを増していた。

閉店のあいさつを終えた後、シャッターが下り切るまでお辞儀する石原店長=18日午後9時すぎ、ジュンク堂書店仙台TR店