第3部・震災の影(7)消えぬ隙間 静かな危険、避難鈍く
「2階に避難してください」
台風19号が宮城県に接近した昨年10月12日午後10時ごろ。石巻市塩富町の行政区長雁部金次郎さん(71)は住民らに垂直避難を呼び掛け始めた。市内全域への避難勧告から4時間半、洪水警報発令から3時間が過ぎていたが、地区の三十数世帯のほとんどが自宅に残っていた。
「早めの避…
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