冬至の日 東北一のノッポビル、影はどこまで伸びる?

正午の仙台トラストタワーの影=2020年12月4日、仙台トラストタワー25階から撮影
午後1時の仙台トラストタワーの影=2020年12月4日、仙台トラストタワー25階から撮影
午後2時の仙台トラストタワーの影=2020年12月4日、仙台トラストタワー25階から撮影
午後3時の仙台トラストタワーの影。先端はJR仙台駅東口に到達する=2020年12月4日、仙台トラストタワー25階から撮影
午後3時41分の仙台トラストタワーの影=2020年12月4日、仙台トラストタワー25階から撮影
高さ180メートル。東北一の高さの仙台トラストタワー=2020年12月17日、仙台市青葉区

 21日は北半球で昼が一番短くなる冬至。一年で最も太陽の高さが低く、映しだす影は長い。高さ180メートル、東北一のノッポビル「仙台トラストタワー」(仙台市青葉区一番町1丁目)の影は、どこまで伸びるのだろう。普段は見過ごしがちな「影」にスポットを当てると、仙台の街が思いも寄らない「ある物」になった。

 冬至の太陽の動きを仙台市天文台の郷古由規さん(30)に尋ねた。「日影の長さは三角関数を使って求められます」

 21日の日の出は午前6時48分、日の入りが午後4時21分。日中の1時間ごとの太陽の位置と高度を基に、タワーから伸びる影の方位と長さを郷古さんに割り出してもらい、地図に落とした。

 影の先端が描くカーブが「日影曲線」。これに、タワーの25階から4日に撮影した影を重ねた。既に影の伸び方は21日とあまり変わらないというので、冬至の様子がイメージできる。

 東北一のタワーは影の長さも桁違いだ。

 あくまで計算上の位置だが、午前8時は北西に約970メートル離れた白松がモナカ本舗晩翠通店(青葉区国分町1丁目)付近、9時は約540メートルの藤崎本館(一番町3丁目)付近、南中時刻の11時35分には約330メートルの七十七銀行本店(中央3丁目)付近になる。白松がモナカ本舗晩翠通店の安部恭子さん(48)は「こんなに遠くまで伸びるなんてびっくり。今後は意識して影の動きを見てみたい」と目を丸くして話す。

 午後3時になると、北東に約860メートル離れたJR仙台駅東口に影が届く。実際には途中の建物や地形に遮られるが、日の入り直前の4時は約3780メートル先の市ガス局(宮城野区幸町5丁目)の東側に達する。

 「これ、スケールの大きな日時計みたい」。できあがった図を見て郷古さんが声を上げた。

 なるほど、何時ごろ、どの建物に影がかかるかを覚えていれば、街は「巨大日時計」になる。

 「街全体を教材として天体の動きを解説するなんて、新しい試み。天文に関心を持ってもらうきっかけにできそう」と郷古さんはうれしそうだ。

 21日、仙台の街を移ろう影を追いながら、四季の変化や天体の不思議を楽しんでみては?

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