58年の思い出、胸に刻む 浄土ケ浜遊覧船が運航終了 宮古

市民に見送られながら出航する浄土ケ浜観光遊覧船の最終便

 三陸を代表する景勝地、岩手県宮古市浄土ケ浜の観光遊覧船が11日で運航を終えた。1962年の開業から58年。大勢の乗船客が最後の思い出を胸に刻んだ。
 同日は4便が運航され、計263人がクルーズを楽しんだ。盛岡市の会社員藤村なぎささん(30)は家族6人で初めて乗船。「海から見た浄土ケ浜は絶景だった。いい思い出になった」と話した。
 午後1時40分の最終便は、同市の山口太鼓の会のメンバー20人が勇壮な太鼓の音を響かせる中、ホーンを鳴らして出航した。テーピングセレモニーもあった。
 24年にわたって遊覧船のガイドを務めた金沢明美さん(62)は「思い出が込み上げ、案内をしながら涙が出た。乗船客との出会いと触れ合いが好きだった」と感慨深げに語った。
 遊覧船は売却される見通しで、しばらくは桟橋に停泊する。運航会社の岩手県北自動車(盛岡市)の八重樫真遊覧船事業部長は「今日で最後というより、宮古の新たな観光づくりのスタートにしたい。多くの仲間と今後も力を合わせていきたい」と述べた。

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