岩手県北上市の北上川に流氷が出現し、宮沢賢治の詩「流氷(ザエ)」の世界が再現されたと関係者を驚かせている。今冬の厳しい寒さが生み出した珍しい光景。市内の会社員小玉正志さん(63)が撮影した。
3日午前9時ごろ、自宅近くの珊瑚(さんご)橋から下流方向をカメラに収めた。無数の氷が川面に見える。「見渡す限り氷が覆い、静かにゆっくり流れていた。天気もよく、きれいに撮れてラッキーだった」と語る。
撮影後、インターネットで賢治の作品「流氷」を知った。その一節には「天青石(アヅライト)まぎらふ水は、百千の流氷を載せたり」とあり「賢治も見たことがあったのだ」と感慨深くしたという。
賢治の弟清六の孫に当たる宮沢賢治記念館(花巻市)の宮沢明裕学芸員(42)によると「流氷」は昭和初期頃の作品で、北上市の北隣、花巻市の北上川を流氷が漂う様子を描写した。
「ザエ」は流氷を指す花巻の方言。「近年は暖冬で、賢治の世界観が見られなくなったと言われていた。今年の寒さがイーハトーブの情景を再現してくれた」と驚く。
「流氷」は、賢治の「銀河鉄道の夜」の基となった作品の一つで、賢治には珍しい恋愛観も感じさせ、ファンに人気の作品という。宮沢学芸員は「賢治が『天青石まぎらふ』と表現した青い空の映った川の様子も分かり、作品理解につながる光景だ」と話す。
付近を管理する国土交通省岩手河川国道事務所水沢出張所(奥州市)によると、流氷が確認されたのは約10年ぶり。上流で結氷した氷か雪が流れた可能性があるが、詳しいメカニズムは不明という。
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