福島第1処理水「海洋放出おかしい」 山本拓元農水副大臣

海洋放出方針の再検討を主張する山本氏=14日、衆院議員会館

 東京電力福島第1原発でたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水を巡り、自民党国会議員でつくる勉強会の呼び掛け人で、政府が検討中の海洋放出に反対している山本拓元農林水産副大臣(衆院比例北陸信越)が14日、河北新報社の取材に応じ「2022年(9月ごろ)にタンクが満杯になるとの東電の計画は崩れた。他の方法を検討すべきだ」と述べた。

 -なぜ海洋放出に反対なのか。
 「東電は、関係者の理解なしにいかなる処分も行わないなどと福島県漁連と文書を交わした。全国漁業協同組合連合会が絶対反対と表明した海洋放出をするのはおかしい」
 「建屋への雨水流入を抑える対策などを前倒しで実施すべきだ。原発敷地内には広大な土地があり、タンク増設の余地はいくらでもある。タンクが満杯になる時期は延ばせる」

 -抜本的な対策は。
 「いくつか方法がある。耐用年数が約100年と長く利用できるタンクに変えつつ、トリチウムの半減期(12・3年)を待つ。分離技術の研究も進んでいる」

 -処分方法決定は20年夏が期限とみられていた。
 「もう年が明け、既に東電の計画は破綻している。まず地元に説明しないといけない」

 -党国会議員による勉強会を昨年12月に設立し、呼び掛け人を務める。
 「(廃炉・汚染水対策関係閣僚会議議長の)加藤勝信官房長官と12月末に会った。『直接的には私は関係ない。あくまでも経済産業省だ』と明確に言っていた。これが実態だ」

 -海洋放出を近々に決めることはないのか。
 「反対だ。根拠がない。前提となる東電の計画は矛盾だらけで、勉強会として事実確認をしたい。私のホームページに情報を載せており、福島などからも情報を寄せてほしい」
 「流れを見ていると、少なくとも処理水に関し、今の官邸はガバナンス(組織統治)が混乱している。政府を支える国会議員の有志で、ちゃんと責任を持ってただしたい」

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