デスク日誌(1/29):窮屈な紙面

 コロナ下の紙面作りは悩ましい。

 地域情報を扱う宮城県版には、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、学校休校などの記事が多数寄せられる。原稿の量が多い日でも掲載を優先するため、結果として全体的に写真は小さく、見出しも必要最小限の大きさになりがち。不本意ながら、平日は窮屈な紙面になることが多い。

 文中も気を使う。イベント記事でも「感染症対策をして実施した」などの表現が加わる。今や対策をしていないイベントはあり得ないが、読み手がどう受け取るかを考えてしまう。

 先日、在京テレビ局のニュース番組のキャスターがマスク着用で登場したことが報道された。「より一層、スタジオの感染対策を強化する」ため、キャスター同士が会話をする場面などで着けるという。

 収録時に透明なマウスシールドで口元を覆うなどが一般的な対策とされるが、記事は「視聴者から感染症対策が不十分との指摘が出ている」と結んでいた。

 番組では、出演者同士がかなりの間隔を空けてやりとりしていた。対策の「見える化」だが、息苦しくなる世相も見える気がした。
(報道部次長 渡辺晋輔)

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