浅漬けの素、ホワイトアスパラ、曲がりネギ 東北の3品、農水省審査会で受賞

「フード・アクション・ニッポン アワード」を受賞した浅漬けの素(左)と、特別賞の白い果実(中央)、余目曲がりネギ
特別賞の審査員の一人だったお笑い芸人小島よしおさん(前列中央)らと、オンラインで記念撮影する受賞者=26日、東京・芝公園

 農林水産省が主催する本年度の食品審査会「フード・アクション・ニッポン アワード2020」で、山形県米沢市の土産物企画会社が手掛けた「酒田の塩 浅漬けの素」が受賞10産品の一つに選ばれた。岩手県二戸市浄法寺町産のホワイトアスパラガス「白い果実フローズン」と仙台市産「余目曲がりネギ」も特別賞を獲得した。
 浅漬けの素は秋田、山形両県にまたがる鳥海山の伏流水を含む日本海の海水を煮詰めた塩を使用。豊かな磯の風味が食欲をそそる。
 受賞したマウントスマイルの商品企画担当坂本剛一さん(45)は「野菜をおいしく食べられるようにと、何度も試行錯誤して作り上げた。販路が拡大できたらいい」と喜びを語った。
 新型コロナウイルスの流行で、表彰式は26日に東京都内を拠点にオンライン形式で行われた。審査員の一人で、食品卸大手国分グループ本社(東京)の国分晃社長は浅漬けの素を「海産物の味がよく出ているのが特長。当社もしっかりと販売したい」と絶賛した。
 白い果実は、魚粉などを発酵させたアミノ酸が豊富な有機肥料を使った土で栽培。取れたてを急速凍結し、歯応えとみずみずしさを保っている。
 生産する馬場園芸社長の馬場淳さん(31)は「冬季に収穫するホワイトアスパラは世界的にも珍しい。今後は輸出が目標で、海外にこの地域の魅力を発信したい」と力を込めた。
 余目曲がりネギは、宮城野区岩切の余目地区で、七北田川流域の地下水位が高く野菜が根腐れしやすい土壌を逆手に取って作られてきた。ネギが一定程度育つといったん引き抜き、浅い畝に寝かせて植え付ける「やとい」という作業をして白い部分が曲がるように栽培する。火を通すと独特の甘味ととろみが際立つ。
 地元の千葉農園代表の千葉英明さん(43)は「先人が守ってきた栽培方法と種を、次代につなぐのが自分の役目」と意気込んだ。
 本年度は全国から1019(うち東北75)産品の応募があり、入賞100(同10)産品の中から百貨店や大手スーパー社長らが各受賞産品を選定した。

東北3品 工夫実る 農水省食品審査会で受賞

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