大雪でアンテナ故障相次ぐ 秋田県南 修理件数、例年の5倍

屋根の上で、雪の中から掘り出したテレビアンテナ。接続部が破損している=湯沢市(住谷さん提供)
軒下の壁に設置された薄い箱形のアンテナ=横手市

 秋田県南を中心とする記録的大雪で、屋根に設置されたテレビアンテナの破損が相次いでいる。積もった雪の重さや、解けてずれ動く際の横からの圧力でアンテナが変形するケースが多い。地元電器店の出張修理の件数は例年の約5倍に膨れ上がった。難視聴により高齢者らが「情報過疎」に陥る恐れも。本格的な降雪期となる2月を迎えて被害の拡大が懸念される。

 「テレビの映りが悪くなった」「一つのチャンネルしか見られない」

 今年に入り、湯沢市の電器店「スミタニ電機」の住谷真二さん(37)の元には、アンテナ修理の依頼が続出した。例年なら月4件程度だが、1月は約20件に上った。

 県南部では1月11日に横手で積雪193センチと観測史上最大を更新。湯沢も同日、平年の4・6倍の170センチを記録した。県南部でアンテナを扱う卸売業者は「この冬は修理交換で数百個は出ている」と言う。

 住谷さんによると、最も多く破損するのは魚の骨状のアンテナ本体と支柱を接続する金具部分。豪雪地の湯沢市では雪の影響が少ない屋根の端にアンテナを設置しているにもかかわらず、巨大な雪庇(せっぴ)の圧力でゆがみが生じている。

 「市内を走っていると多くのアンテナがダメージを受けているのが分かる。角度なども変わり、受信感度が落ちているかもしれない」と住谷さんは語る。

 近年は軒下の壁に設置できる薄い箱形のアンテナも販売されている。雪の影響を受けにくいが、使用できるのは受信環境が良い場合に限られるという。

 湯沢市総合防災室の担当者は「高齢者世帯を中心にテレビは情報を得る重要な手段になっている。屋根の雪下ろしが難しいケースもあり、アンテナの故障は頭の痛い問題だ」と話す。

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