養鶏会社栗駒ポートリー、栗原産の卵を香港に輸出 6日に第1便

香港に輸出する栗駒卵(栗駒ポートリー提供)

 宮城県栗原市の養鶏会社「栗駒ポートリー」は6日、同市の農場で生産する鶏卵「栗駒卵」を香港向けに仙台港から初めて輸出する。輸出先は香港最大手の食品企業「四洲集団有限公司」。40フィートの海上コンテナ1個で加熱用の鶏卵1万7640パック(約10・76トン)を週1回出荷する計画だ。日本貿易振興機構(ジェトロ)仙台が3日発表した。

 第1便は6日に仙台港から出荷し、14日に香港に到着予定。4週にわたって出荷した後に正式契約を結び、週1回の輸出を継続する。四洲集団は食品の製造・販売や日本食レストランの経営を手掛け、小売り向け販路も持つ大手食品複合企業体(コングロマリット)。取引を継続する中でコンテナ量を増やしていく意向という。

 栗駒卵は、今回の輸出に合わせた栗駒ポートリーの新商品。栗原市内の農場で生産した鶏卵で、パッケージに「宮城県産」の文字を入れた。親鶏の健康を第一に掲げた飼育で、黄身の張りやこく、深い味わいが特徴という。

 香港では中国産、米国産の鶏卵が主流だったが、近年は安全性や食味の良さから日本産が注目されている。四洲集団から昨年11月、ジェトロ香港に日本の鶏卵業者の紹介依頼があり、ジェトロ仙台を通じて宮城県食品輸出促進協議会が栗駒ポートリーを紹介。試食したステファン・タイ四洲集団会長が輸入を即決した。

 栗駒ポートリーは栗原市2カ所、千葉県内1カ所の農場で計約82万羽を飼育し、鶏卵を年間2億3000万個生産する。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食自粛などで需要が減少し、輸出も含めた新たな販路を探していた。同社の担当者は「卵業界が苦戦する中、貴重な機会をいただいた。卵の味を評価してもらい誇らしい」と話す。

 タイ会長は「近い将来に栗駒卵を香港のナンバーワン日本産卵にしたい。他の食材・食品もプロモーションし、宮城県の知名度向上にも貢献したい」とコメントしている。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る