里山生活をSNSに 寒さ、豪雪、住民との交流も 「地域のファンつくる」 栗原・栗駒

自宅前で文字地区の人たちと談笑する桜庭さん(左)=4日、栗原市栗駒
桜庭さんのフェイスブック

 「煙で家の中が真っ白に」「屋根雪で車庫が壊れた」。宮城県栗原市の地域おこし協力隊桜庭伸也さん(44)が、昨年末に1人で住み始めた栗駒文字地区の古民家での奮闘をフェイスブックで発信している。里山生活の失敗談や人情あふれる地域の人たちとの出来事をつづり、地区の魅力を伝えたいと考えている。

 幼少期から神奈川や東京で暮らしていた桜庭さんは、古民家での田舎暮らしに憧れ2019年10月、農泊推進担当の協力隊に就いた。文字地区には、昨年12月1日から築約60年の古民家を借りて住んでいる。

 地区は過疎、高齢化が進み、約340軒のうち約50軒が空き家。転入者は5年ぶりという。

 住み始めて1カ月足らずで厳しい寒さと雪に見舞われ、積雪は約1メートルになった。桜庭さんは、冬の古民家暮らしの失敗談などをフェイスブックに写真付きで紹介する。

 昨年12月26日は、帰宅後にまきストーブをつけたら室内が煙で真っ白になったことを報告。吸気口に灰が詰まったのが原因だった。「最初はこんなもんだと思い楽しみます」と前向きにつづった。

 1月19日は「雪国での暮らしは闘い」と題して、雪かきの苦労、シャワーが凍結して使えなくなったことなどを記した。

 地区の人たちは除雪に駆け付けたり、特産の酒やまきを差し入れたりして、里山生活1年生の桜庭さんを激励に訪れる。地区コミュニティー推進協議会会長の四ノ宮博さん(71)は「ここ数年は雪は少なく、久しぶりの豪雪となった今冬は地元の人間でも過酷。都会人の桜庭さんが大丈夫かどうか心配になる」と話す。

 桜庭さんは、地区での農泊開業、特産品の行者ニンニクの生産・販売などを考えている。「失敗談だけでなく、人情豊かな地区の人たちのことを発信して、熱心な文字地区のファンをつくりたい」と意気込む。

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