一力遼の一碁一会 「棋士の日常」 対局に向け体力づくり

 棋士のライフスタイルは多様ですが、手合(対局)が生活の中心である点は共通しています。では、手合以外の日はどのように過ごしているのでしょうか?
 私は昨年、公式戦を66局打ちました。挑戦手合などは移動があり、それも含めると1局につき3日かかります。そのため、1年のうち手合に関わる日数は約90日に上りました。
 手合がない日は、他の棋士と練習対局や検討をする「研究会」に参加します。メンバーはそれぞれの研究会で異なり、人数は3、4人から数十人までとさまざまです。
 最近はネットで練習対局をする機会も増えています。国内に限らず、海外の棋士ともいつでも対戦できるため多くの棋士が活用しています。新型コロナウイルス流行の影響で、対面で行っていた研究会をネットに切り替えた例もあります。
 ここからはオフの日の勉強以外の過ごし方を、スポーツに着目して紹介します。対局は長時間を要するので体力づくりは欠かせませんが、その方法は千差万別です。
 日本棋院には野球部やフットサル部があり、定期的に活動しています。フットサルは将棋の棋士と合同で行われる場合もあり、私も何度か参加しました。
 ボルダリングも人気で、張栩九段(41)をはじめ多くの棋士が取り組んでいます。それぞれのレベルに応じた課題があり、クリアすると達成感を得られます。壁を登る手順を考えることは、囲碁にも通じる部分があります。

手の間で特に人気が高いのが卓球です。2年前にあった囲碁の合宿には約30人が参加し、その際は休憩時間に多くの棋士が卓球を楽しんでいました。台湾の棋士もいて、より交流を深めることができました。
 私自身はどの競技も初心者ですが、体を動かすことは好きなので楽しみながら挑戦しています。
 棋士にオフシーズンはありません。ただ、間隔が1カ月以上空くことがあれば、月に10局打つ時もあります。コンディションを維持するために、自分のペースで運動をすることが大切だと考えています。
(囲碁棋士)

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一力遼の一碁一会」

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