塩釜、多賀城の給水所に長い列

断水のため、臨時の給水所で給水を受ける住民(左)=16日午後5時20分ごろ、塩釜市公民館

 仙台市青葉区の大倉川で油のような臭いが確認され、同区の国見、中原両浄水場が取水停止となったことを受け、国見浄水場経由で大倉川の水を取水する宮城県塩釜市は16日、市全域の約2万1000戸が断水した。同市から給水を受ける同県多賀城市でも約2600戸に影響が出た。臭いの原因は、13日夜の地震で上流域の民家から流出した灯油とみられる。

 塩釜市では16日午後5時ごろに断水が始まった。市は午前中から防災無線などで周知に努め、各家庭でのくみ置きなどの対応を求めた。市内14カ所で給水を実施したが、量販店などで飲料水を買い求める市民も多かった。

 市内の保育所は17日、民間の1施設を除いて開所し、弁当の持参を要請。小中学校は簡易給食に切り替え、午前授業とする。佐藤光樹市長は「急な断水で不便をお掛けする。パニックにならないよう理解と協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 市内の坂総合病院は断水の知らせを受け、貯水タンクに水をためた。担当者は「17日朝までは乗り切れる。それ以降は節水しながら敷地内の井戸水を活用する。断水が長期化した場合の影響は推測できない」と話した。

 スーパーなどでは飲料水が相次いで売り切れとなった。ホームセンターで水を入れるタンクを買い求める人の姿も目立ち、給水所では市民らが列を作った。

 市公民館の給水所を訪れた理容師阿部美和さん(41)は「家族で手分けして12リットルの飲料水を買い集め、浴槽ややかん、鍋にも水をためた。断水がいつまで続くか心配」と語った。

 多賀城市で断水したのは笠神、丸山、下馬3地区の一部。下馬の洋菓子店「ファソン・ドゥ・ドイ」は17日の臨時休業を決めた。店主の土井彰さん(61)は「食器などの洗浄に大量の水を使うため、断水が続けば休業を延ばすしかない。今晩は風呂も我慢するしかない」と諦め顔だった。

塩釜14カ所、多賀城9カ所に給水所

 塩釜市と多賀城市は17日、市内各所に給水所を設ける。

 塩釜市の設置場所は塩釜二小、塩釜三小、月見ケ丘小、玉川小、杉の入小、塩釜一中、塩釜二中、塩釜三中、玉川中、市公民館、市役所本庁舎、市体育館、市温水プール、青葉ケ丘公園の計14カ所。時間は午前7時~午後9時。

 多賀城市は下馬公民館、下馬東集会所、新丸山公園、笠神会館、市営大松団地、鎌倉公園、多賀城東小、東豊中、市総合体育館の9カ所。時間は午前8時半~午後9時。

 両市とも給水量を1人当たり18リットルまでに制限する。

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