フクシマのチョウ、被ばくの影響は? 琉球大研究者が追跡、HPで公開

フクシマプロジェクトのHPに掲載されているヤマトシジミの写真

 福島県出身でチョウの研究を通して東京電力福島第1原発事故に伴う放射能の生物影響を調べている琉球大の女性研究者が、「フクシマプロジェクト」と題したホームページ(HP)を公開している。
 プロジェクトは、同大理学部の大瀧丈二准教授の研究室が2011年5月から取り組んでいる。福島県内のヤマトシジミの検体から軽度の形態異常が見つかったとする論文を12年に発表した。
 HPは研究室に所属する博士研究員の阪内香さんが開設した。チョウの羽の模様を調べたり食草の放射性物質濃度を測定したりする研究室の様子がメイン。週1、2回、写真と短い文章を日記形式でアップする。
 中通り地方出身の阪内さんは写真家を目指し大学卒業後にイギリスへ留学。原発事故を契機に「福島で何が起きているのか科学的に知りたい」と思い、14年に琉球大に入った。以来、福島を何度も訪れヤマトシジミの被ばく影響を調べている。
 HPはプロジェクトに賛同する寄付者らに活動の様子を伝えるため2020年3月11日に始めた。初回の投稿はメイフラワーの薄紫の花の写真。東日本大震災の犠牲者への追悼の思いを込めた。HP更新は今年3月11日まで続け、その後も閲覧可能という。
 「Ko」の名前で写真家としても活動している阪内さんは「原発事故の事実に目を背けず、伝えていくことが福島で生きた者の使命と感じた。遠い沖縄の地で福島を思い、研究するプロジェクトがあることを知ってほしい」と話す。

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