福島第1原発の地震計故障放置 経産相と規制委員長が東電対応に苦言

廃炉作業が続く福島第1原発の構内=2020年2月22日、双葉町

 東京電力が福島第1原発3号機の原子炉建屋に設置した地震計が故障し、宮城、福島両県で最大震度6強を観測した13日の地震のデータが記録できなかったことについて、梶山弘志経済産業相は24日の閣議後記者会見で「建屋への地震の影響を丁寧に把握することは重要で、早急に復旧すべきだった。誠に遺憾だ」と東電に苦言を呈した。

 東電は昨年3月、3号機の建屋内2カ所に地震計を設置。7月と10月にそれぞれ故障し、修理が遅れたまま対外的にも説明していなかったことが判明した。

 梶山氏は「不十分な対応の改善、情報発信について不断の見直しを東電に指示した。地元住民らに心配を掛けるようでは信頼回復は難しい。一層の緊張感を持ち、事業運営に取り組んでほしい」と強調した。

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は24日の定例記者会見で、福島第1原発に地震計の設置を義務付けていなかった点に関し「事故を経た施設が地震や津波でどのような影響を受けるのかは当然、関心を呼ぶ。東電の対応とともに、なぜ義務付けていなかったのか規制側の対応も検証する必要がある」と述べた。

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