会津美里町長を逮捕 町営住宅解体工事で官製談合の疑い

町役場に家宅捜索に入る捜査員ら=25日午後7時30分ごろ、会津美里町
渡部英敏容疑者

 福島県警は25日、同県会津美里町が発注した町営住宅解体工事の指名競争入札で参加業者に予定価格などを漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで町長渡部英敏(80)=同町柳台甲=、入手した情報を使って工事を落札したとして、公契約関係競売入札妨害の疑いで建設会社「斎藤工務所」(会津美里町)の代表斉藤正直(64)=同町勝原=の両容疑者を逮捕した。
 渡部容疑者の逮捕容疑は昨年10月29日にあった高田地域町営住宅解体除去工事の指名競争入札で、入札前に予定価格と最低制限価格を斉藤容疑者に漏らして落札させた疑い。
 斉藤容疑者の逮捕容疑は最低制限価格に近い価格で落札し、公正な入札を妨害した疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。
 町によると、入札には9社が参加し、うち2社が辞退。予定価格が704万4400円、最低制限価格は633万9300円で、斉藤容疑者の落札価格は634万1500円だった。
 捜査関係者によると、渡部容疑者は入札の1カ月ほど前に斉藤容疑者に情報を伝えたとみられる。少なくとも2019年ごろから町発注工事で最低入札価格と落札価格が一致した指名競争入札があり、県警は便宜を図った見返りの金銭授受の有無など贈収賄の疑いも視野に関連を調べる。
 県警は25日夜、町役場を家宅捜索した。
 渡部容疑者は1999年から旧会津高田町長を2期務め、旧会津本郷町、旧新鶴村との合併による新町発足後の2005年11月から現職。現在4期目で、計20年以上にわたり町長を務めている。

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