ウイスキー樽で寝かせたコーヒー発売 山形の焙煎業者、郡山の蒸留所と連携

コーヒーとウイスキーの香りが融合したバレルエイジドコーヒー

 自社焙煎(ばいせん)コーヒー卸小売りの東北萬国社(山形市)は、笹の川酒造(福島県郡山市)と連携し、ウイスキー樽(たる=バレル)に一定期間寝かせて香りを付けたコーヒー豆「バレルエイジドコーヒー」をオンラインで発売した。東北萬国社は「東日本大震災から10年を迎える中、福島の活性化にもつながればうれしい」と説明する。

 笹の川酒造から譲り受けたオーク樽に、東北萬国社がブラジル、エチオピア、ケニア各国産の豆3種類を交ざらないように入れて1カ月半ほど寝かせた。受注後に3種類をブレンドし、焙煎して販売する。

 樽は限定2000本で、昨年12月発売された3年熟成のウイスキー「ヤマザクラ シングルモルト 安積 ザ・ファースト ピーテッド」に使われた。洋ナシを思わせる甘さと、スモーキーな香ばしさが特徴だ。

 バレルエイジドコーヒーは近年注目が高まる手法で、ウイスキーとコーヒー豆それぞれが持つ香りの融合を楽しめる。アルコールはゼロ。ホット、アイスの双方に適している。

 プレスアート(仙台市)が発行する隔月刊誌「Kappo仙台闊歩(かっぽ)」昨年11月号で両社の取り組みがそれぞれ紹介されたのがきっかけ。東北萬国社が笹の川酒造に構想を打診し、コラボレーションが実現した。

 日本酒醸造の笹の川酒造は1765年創業。郡山市の安積蒸溜所で地ウイスキーを製造する。富塚忠男総務部部長(58)は「互いの特色を生かし、東北を盛り上げたい」と語る。

 東北萬国社の木村陽大営業開発課長(37)は「両県で生まれた商品を通じ、震災10年の東北がつなぐ味を伝えたい」と話す。

 コーヒー豆(120グラム)は2592円。東北萬国社のウェブ店限定で販売。連絡先は同社023(631)6665。

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