「被災店舗の経験を全国に」 ローソン社長が宮城、岩手を訪問

佐藤オーナー(左)と震災当時の状況を振り返る竹増社長

 ローソンの竹増貞信社長は東日本大震災から10年を迎えるのを前に岩手、宮城両県の被災店舗を訪問した。オーナーらから当時の被害状況を聞き取るとともに、全国で相次ぐ自然災害や新型コロナウイルス禍を踏まえたコンビニの役割を確認し合った。

 宮城県多賀城市の多賀城大代6丁目店では、佐藤由佳オーナーと意見交換した。同店は津波で高さ約1・6メートルまで浸水する被害を受けたが、本部の支援もあり1カ月余りで営業再開にこぎ着けた。

 「再開した時のお客さんのうれしそうな顔が忘れられない」と振り返る佐藤さんは「お客さんやクルー(従業員)を守るために冷静に対処することを忘れないようにしたい」と話した。

 ローソンは震災でオーナーやクルーら計23人が犠牲になった。訪問は6日で、岩手県陸前高田市や宮城県気仙沼市なども回り、墓前に手を合わせた竹増社長は「大切な仲間を失った思いを忘れてはいけないと胸に刻み直した」と強調した。

 その上で「命があってこそ便利を届けられる。想定外が起こる想定で安全を最優先にしなければならない。コンビニの明かりは街が復興に向かう象徴になる。東北の経験を全国の店舗に広げていく」と話した。

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