選抜高校野球19日開幕 選手宣誓は仙台育英の島貫主将

兵庫県西宮市の甲子園球場 
選抜旗授与式で、選手宣誓への意気込みを語る島貫主将=5日、仙台育英高多賀城校舎の室内練習場

 第93回選抜高校野球大会は出場32校が参加して、19日から兵庫県西宮市の甲子園球場で13日間(準々決勝と準決勝翌日の休養日を含む)の戦いが始まる。昨年は新型コロナウイルス禍で春の選抜大会と夏の全国選手権大会が中止となっており、3季ぶりに球児が聖地へ戻ってくる。

 新型コロナ感染症対策として、開会式に参加するのは、初日に予定されている3試合に出場する仙台育英、北海(北海道)高崎健康福祉大高崎(群馬)神戸国際大付(兵庫)下関国際(山口)明徳義塾(高知)の6校のみ。18日は午前9時からリハーサルが行われ、行進や選手宣誓を練習する。

 選手らは外野に整列し、北から南の順に1校ずつ内野に向かって行進する。選手宣誓は仙台育英の島貫丞主将が務める。

福島出身の島貫主将「苦況乗り越えられる」 全国に思い発信へ

第93回選抜高校野球大会が19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。開会式で選手宣誓を務めるのは、福島市出身の仙台育英2年島貫丞主将(17)。東日本大震災から10年、抱いてきた思いを全国へ発信する。

 宮城県勢の主将が甲子園で選手宣誓を務めるのは、震災翌年春の選抜大会に出場した石巻工の阿部翔人さん以来。「このタイミングで宣誓できるのは運命に感じる」と島貫主将。2月23日の抽選会で大役を引き当てると、驚きとうれしさがこみ上げた。

 震災時は小学1年。通っていた福島市湯野小で大きな揺れに遭った。家族、自宅共に無事だったが、停電中は「心まで暗くなった」。東京電力福島第1原発事故に不安を抱きながらの生活が続いた。

 甲子園出場を目指して仙台育英に進学して2年。2月には最大震度6強の余震があった。「震災の記憶がよぎり、すぐ家族に連絡を取った」。10年たった今でも、恐怖心が薄れることはない。

 宣誓は「暗い中でも、その先に明るい未来が見える」というメッセージを込めた。ミーティングで仲間から意見を募り「感謝」「感動」「希望」という言葉を取り入れたという。

 「『苦しい状況も必ず乗り越えられる』という思いを、感情込めて伝えたい」。復興に向け、新型コロナウイルスの感染が収まらない中、踏ん張る人々へ、熱い思いを届ける。

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