気仙沼の海岸で位牌や写真供養 震災拾得物、月内に焼却処分

海に向かい拾得物を供養する住職ら

 宮城県気仙沼市のお伊勢浜海水浴場で18日、東日本大震災の拾得物の供養があった。市は返却事業を2月末で終了しており、保管している写真約11万850枚とそれ以外の物品約1700点は今月中に焼却処分する。

 市から拾得物の管理や返却業務の委託を受ける一般社団法人気仙沼復興協会員ら約20人が集まった。保管する全ての位牌(いはい)269柱と、アルバムに入った写真やランドセルを台に並べた。近くの地福寺の住職が読経し「魂抜き」をした後、1人ずつ焼香した。

 復興協会の熊谷義弘代表理事(74)は「本当は全員に返したかった。生活の復興が優先で、捜す余裕がない人もいたのだろう。複雑な思いだが10年で一区切りになる」と話した。

 市はこれまでに写真約100万枚、トロフィーなどその他の物品約8500点を拾得。公共施設や仮設住宅での閲覧会を通じ、約7割を返却した。写真は市がデータ化して保管し、約5000枚は資料として同市のリアス・アーク美術館が所蔵する。

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