青森県が津波予測地図 9市町村、国想定上回る

 青森県は26日、日本海溝・千島海溝沿いを震源とした巨大地震で想定される津波の高さや浸水範囲を示した予測地図を公表した。内閣府が昨年4月に両海溝沿いでマグニチュード(M)9クラスの巨大地震モデルを公表後、詳細な浸水想定を明らかにするのは被害が予測される地域で初めて。国の想定では17・6メートルだったおいらせ町で、24・0メートルの最大津波高が見込まれるなど、太平洋、陸奥湾沿岸の9市町村で予想津波高が大きくなった。

 巨大地震モデルに基づき、地形や地盤など最新のデータを踏まえ、津波高や第1波の到達時間などを解析した。内閣府の予測より津波高が低くなった場合などは、内閣府の想定を採用して反映させた。

 最も高い津波が想定されるのは八戸市で26・1メートル。地震発生から32分で第1波が到達すると見込んだ。おいらせ町のほか、三沢市(17・1メートル)や東通村(15・7メートル)などで国の想定より大きな津波が襲来すると予測した。

 太平洋や陸奥湾に面する市町村で本庁舎が水没すると想定されたのは風間浦村(浸水深7・0メートル)、蓬田村(2・7メートル)、青森市(1・4メートル)と、六ケ所村(0・5メートル)の4市村。県庁も1・9メートル水没する。

 県は東日本大震災後、専門家でつくる海岸津波対策検討会を設置。津波防災地域づくり法に基づき、日本海側の巨大地震などを踏まえ浸水想定の見直しを進めてきた。ハザードマップなどの見直しが必要な市町村に今後、助言などを行う。

 検討会は26日、八戸市で開いた会合で、新たな予測地図を「妥当」と判断した。座長の佐々木幹夫八戸工大名誉教授は「予測される津波高より高い所に避難して命を守ってほしい」と話した。

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