道の駅「大谷海岸」10年ぶり本営業 気仙沼

開店直後の産直で品定めする買い物客

 東日本大震災の津波で全壊し、仮設店舗で営業してきた宮城県気仙沼市本吉町の道の駅「大谷海岸」が28日、10年ぶりに本施設での営業を始めた。今夏に再開予定の海水浴場や三陸沿岸道のインターチェンジに近く、気仙沼観光の南の玄関口として期待が高まる。

 市が国道45号を兼ねる防潮堤の背後地に再建し、震災前より内陸側に約70メートル移った。約1万5000平方メートルの敷地に、木造一部鉄骨平屋で延べ床面積約1485平方メートルの施設と90台分の駐車場を整備した。

 産直コーナーは仮設時の約3倍の広さになり、地元の魚介類や野菜が並ぶ。日本一の品質として知られた「大谷いも」も販売予定。海を眺められるカフェなどもある。震災前は施設の人気者だった大型水槽のマンボウは、プロジェクションマッピングで再現した。

 総事業費約15億円には復興交付金などを充てた。JR気仙沼線のバス高速輸送システム(BRT)の停留所も兼ねている。年間利用者は震災前を約10万人上回る60万人、売り上げは3億5000万円を目指す。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、28日はテープカットのみ行った。運営会社の菅原和幸社長(69)は「10年間、険しい道のりだった。市民にも観光客にも愛されるよう精進する」と話した。

 隣接の仮設店舗跡地は、大谷海水浴場の利用客向け駐車場として活用する。

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