水揚げしたワカメを釜でゆでると、湯気の奥で鮮やかな緑色に変わった。湯通しから冷却、塩絡め。一連の作業の中心になっているのが石巻市小渕浜の漁業遠藤裕太郎さん(27)だ。
宮城水産高2年の時に東日本大震災の津波で自宅が浸水、漁具も流された。幼い頃から慣れ親しんだ海に出られない日が半年ほど続いた。再起を懸けて、父義勝さん(57)と、昨年85歳で亡くなった祖父義治さんと共に2011年10月、小渕浜地区で盛んだったワカメの養殖を始めた。
高校生の時から漁師だったと笑う。「早起きは苦手だし、つらいことだらけだけど…」。夕方から仕掛けるアナゴ漁のため、友人の遊びの誘いを断り、一人家路を急いだこともあった。
最近は義勝さんに代わり、船の操縦や作業の切り盛りを任される。以前に比べ、たくましい顔つきになった。「でも、おやじにはまだまだかなわないな」
17年に妻理奈さん(27)と結婚、19年には長女妃奈乃(ひなの)ちゃん(1)が誕生した。「自分が捕った魚をおいしいと食べてくれるのがうれしい。娘のためにもっと働かなければ」と口元を引き締める。
現在は塩蔵わかめ加工の最盛期。早朝から家族総出の作業が続く。「やるからには一番の品質を目指さねぇと」。真新しい漁港で汗を拭った。(写真部・高橋諒)
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