河北抄(4/6):『ぼくのゆめ』と題する短い詩が谷川俊太郎さん…

 『ぼくのゆめ』と題する短い詩が谷川俊太郎さんにある。詩は「おおきくなったら なにになりたい? と おとながきく いいひとになりたい と ぼくがこたえる」-と始まる。
 「童話屋」という出版社を経営する田中和雄さんは「この『いいひと』を詩に書きましょう」と谷川さんに頼んだ。谷川さんは「いいひとを詩に書くのは難しいので、絵に描いてほしい」。
 そうして谷川さんは『オサム』という文章を書き、画家あべ弘士さんが絵を描いた。あべさんは谷川さんの文章に「オサムはゴリラだ」とひらめいて、何とも楽しいゴリラの絵を描いている。
 「オサムはいばらない」「オサムはどちらかというと無口」「オサムが遠くの山を眺めている」「オサムは今日もつつましく生きている」…。そんな文章に添えられたゴリラや草花や星空の絵。
 童話屋の田中さんが手掛ける本はどれも子どもたちに見てほしい、読んでほしいものばかり。今度の絵本『オサム』もコロナ禍の自粛生活が続く中でほっとできるいい本だ。図書館や書店などでぜひ。

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