「石ノ森さんは天才的な人」 トキワ荘企画展で藤子(A)さん振り返る

「トキワ荘と手塚治虫」の企画展示室の入り口前に立つ藤子(A)さん(左)ら

 東京都豊島区立トキワ荘マンガミュージアムで6日、漫画家藤子不二雄(A)さん(87)が記者会見し、60年以上前にトキワ荘で共に暮らした宮城県登米市出身の石ノ森章太郎さん(1938~98年)ら仲間との思い出話を披露した。藤子(A)さんは「一人一人が個性的で、特に石ノ森さんは天才的な人だった」と振り返った。
 石ノ森さんが佐沼高時代、雑誌「漫画少年」に投稿し掲載された作品を読んでいたという藤子(A)さん。「絵もいいしセンスもいい。すごいなと(コンビを組んでいた)藤本(弘)君(藤子・F・不二雄さん)とうわさしていた」と語った。
 石ノ森さんは、藤子(A)さんらが入居した2年後の56年に引っ越してきた。初めて会った時のことを「洗練された漫画のイメージと違い、ずんぐりむっくりしていてびっくりした。貫禄があるというか、ただ者じゃない雰囲気があった」と目を細めた。
 文学青年だった藤子(A)さんは、石ノ森さんの世話をするため上京した姉小野寺由恵さんに本を貸したエピソードにも触れ「僕らが駄目になっても、石ノ森さんは成功するよと言ったらホッとしていた。弟思いの人だった」と懐かしんだ。
 ミュージアムでは7日~8月9日、特別企画展「トキワ荘と手塚治虫-ジャングル大帝の頃-」が開かれる。石ノ森さんが手伝った「鉄腕アトム」の直筆原稿など約80点を公開する。

トキワ荘の思い出を振り返る藤子不二雄(A)さん

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