河北抄(4/8):国の中枢に都市伝説がある。首相官邸の隣に…

 国の中枢に都市伝説がある。首相官邸の隣にある首相公邸。1932年の五・一五事件、36年の二・二六事件の舞台となった。ここに幽霊が出るという。
 歴代首相の逸話が残る。羽田孜氏の夫人は著作で宮司を呼んでお清めをしてもらい塩を盛ったと書いた。森喜朗氏は「寝ているとゴソゴソ音がする」。安倍晋三氏に「お化けの足を見た」と伝えた。
 村山富市氏は「幽霊は人によって出るから大丈夫」。小泉純一郎氏は退任前「幽霊に会ったことはないね。一度会いたかったんだけど」とおどけた。
 故水木しげるさんは『妖怪画談』で、神様も幽霊も妖怪も「霊々(かみがみ)の世界」の親類とし「そういう目に見えないものを、おぼろげながら感ずる能力みたいなものを持っている人がいる」と記した。
 菅義偉首相は公邸に入らず車で数分の議員宿舎に住む。官房長官時代、記者に「公邸で幽霊の気配を感じるか」と問われ「言われればそうかな」と答えた。お化けはともかく、首相の目にはコロナ禍にあえぐ国民生活がしっかり見えているか。政権発足から200日が過ぎた。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

第68回春季東北地区高校野球
宮城大会 組み合わせ表

先頭に戻る