「こども園」閖上に帰る 津波乗り越え来春開設

地鎮祭で工事の安全を祈願する佐々木理事長

 宮城県名取市の学校法人わかば学園が来年4月、同市閖上に幼保連携型認定こども園「閖上わかばこども園」を開設する。東日本大震災の津波被害を受けた閖上わかば幼稚園の後継施設。佐々木一十郎(いそお)理事長は「閖上の土地区画整理事業が進み、やっと戻ることができる」と感慨深げに語る。

 閖上わかばこども園は市閖上保育所に隣接する約2300平方メートルの敷地に、保育棟とホール棟を建てる。保育棟は鉄骨造2階、ホール棟は木造平屋で、延べ床面積は計約1100平方メートル。5月に本格着工する。

 保育棟は11月中に完成する見通し。ホール棟は、同法人が名取市美田園で運営する美田園わかば幼稚園の園舎を解体し、移築する。

 閖上わかば幼稚園は1955年、市閖上1丁目にオープンした。震災前は園児約50人、教職員8人が在籍していたが、津波で園舎が全壊。震災当日は卒園式で、帰宅した園児4人と教諭1人が犠牲になった。

 同法人は3年間の休園措置を経て、2014年4月、仮復旧として美田園わかば幼稚園を開園した。同幼稚園の園児約100人は来年1月から閖上地区の新たな保育棟に移る予定だ。

 閖上地区の現地で14日、地鎮祭があり、関係者約30人が工事の安全を祈願した。閖上わかばこども園は0~5歳児の138人を受け入れる。佐々木理事長は「地域の子どもたちが心豊かに育つことができるよう努めていきたい」と述べた。

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