コロナ下の経営危機脱却へ 仙台空港、22年度黒字化目指す

 仙台空港を運営する仙台国際空港(宮城県名取市)は20日までに、2021~25年度の中期経営計画をまとめた。新型コロナウイルス禍による経営危機からの脱却と、より柔軟で強靱(きょうじん)な経営基盤の確立に向けて、増収策や業務効率化などで収益性を改善し、22年度の営業損益黒字化を目指す。中断している旅客ターミナルビルの改修工事は25年度後半の完工を計画する。

 旅客数、営業収益の16~19年度実績、20年の実績見込みと中期計画の目標値はグラフの通り。コロナ下の移動自粛の直撃を受けた20年度の旅客数は121万7766人と、過去最多だった19年度の約33%にとどまり、純損益は16億1700万円の赤字を見込む。

 旅客を「25年度には19年度と同水準まで回復」と想定し、貨物取扱量も20年度の2872トンから25年は8000トンまで伸ばす。

 営業損益は21年度は9億5400万円の赤字となる見通しだが、22年度には100万円の黒字に転換。23年度以降は営業収益・利益とも過去最高を更新し、25年度は旅客388万人、営業収益61億6000万円、営業利益4億4500万円、純利益3億9800万円を目指す。

 「自立の確保と新たな挑戦」をスローガンに掲げ、コロナ収束後を見据えて増便・新規路線開拓などの営業活動を継続。業務効率化と併せ、期間限定店舗の展開などで利便性、満足度を高めることなどを通じ、外部要因に左右されにくい経営基盤を確立する。

 昨年3月に着工、11月から中断している改修工事を24年度中に再開し、完工は当初予定の21年度から25年度後半となる。保安検査場の拡張などを計画していたが、コロナ後の旅客動向や新たな技術、保安基準などを踏まえて内容を見直す。

 中期計画の旅客数は「航空需要がコロナ前の水準に戻るのは24年」とする国際航空運送協会(IATA)の予測を参考に設定した。今年2月に名取、岩沼両市の同意を得た24時間運用の効果は織り込んでいない。

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