宿泊施設や貸しオフィス、イベントスペース 村山の旧高校跡地に複合施設

改修工事で複合施設に生まれ変わる旧楯岡高=村山市

 山形県村山市は2016年3月に閉校した市内の楯岡高跡地に、コミュニティースペースや貸しオフィス、宿泊施設などの複合施設「Link MURAYAMA」を22年春に開業させる。跡地はJR村山駅から徒歩約5分の好立地。施設を市中心部のにぎわい創出拠点と位置付け、地元住民に加え、山形県内外の民間事業者や宿泊客の呼び込みを図る。
 跡地は敷地面積3万6564平方メートルで、20年5月に県から市に譲渡された。建物9棟のうち、市は耐震基準を満たさない3棟を既に解体。敷地中央の管理棟、東側の体育館、西側の特別教室棟など残る6棟を改修し活用する。総事業費約6億6800万円を見込む。
 3階建ての管理棟に、誰でも自由に立ち寄って飲食やイベント開催ができるオープンスペースや、仕事場などとして利用できるコワーキングスペース、17の貸しオフィスを併設する。貸しオフィスには現時点で、地元や県内外のIT企業やデザイン事務所など10社以上が入居する見通し。
 管理棟の別棟では医学的知見に基づいて運動指導を行う「メディカルフィットネス」が開業し、特別教室棟に市内の事業者がゲストハウスをオープンさせる。体育館1階の吹き抜け部分を利用しスケートボードパークを整備する。開業後も屋内運動場の建設など拡張工事を継続する予定だ。
 跡地利活用について市は15年策定の総合計画で重要課題に挙げ、市民の意見を把握しながら検討を重ねてきた。18年に利活用希望者や有識者でつくるワーキングチームを発足させ、19年3月に基本構想を策定。20年10月に解体を含む整備事業に着手した。今年6月から本格的な改修工事を行う。
 市政策推進課の担当者は「閉校による市中心部の空洞化を何としても避けなければならない。地域内外から多様な利用者が集まることによる経済効果や交流促進に期待したい」と話す。

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