亀山市政の継承か刷新か 石巻市長選、新人4氏の訴え追う

期日前投票会場の石巻市役所。現市政の継承か刷新かで各候補が論戦を展開している

 任期満了に伴う宮城県石巻市長選(25日投開票)で、東日本大震災からの復旧・復興を進め、引退する亀山紘市長(78)への評価が大きな争点となっている。現市政の「継承」か「刷新」か。市政のかじ取り役を巡って火花を散らす新人4氏の訴えを追った。

 市政の継承を打ち出すのは元県議斎藤正美氏(66)=自民・立民推薦=。「亀山氏と一緒に歩んできた」と強調し、県議時代から国や県とのパイプ役となって後押ししてきたと訴える。

 21日は津波被災した門脇地区に新しく整備された災害公営住宅の前で「亀山市政を継承し、さらに発展させる」と力を込めた。

 残る3人はそれぞれ現市政の転換を掲げる。

 元市包括ケアセンター所長で医師の長(ちょう)純一氏(54)は、この10年間の復興街づくりは「ハード整備が中心だった」と切り捨てる。

 亀山氏は震災後、地域包括ケアを重要政策に位置付けたが、長氏は「一向に停滞したままだ」と批判。市立病院改革も挙げて「総合診療と在宅医療を主軸にする」と呼び掛ける。

 元自民党衆院議員で医師の勝沼栄明氏(46)は、亀山氏が進めた復興事業には一部の市民の声しか反映されてこなかったと主張。「市民と共に歩む市政を実現する」と意気込む。

 21日は市内を遊説する選挙カーから「石巻を変える男」などと自ら声を張り上げ、現市政からの刷新をアピールした。

 元市議の阿部和芳氏(61)は人口減少に歯止めが掛からない現状への危機感をあらわにする。

 2005年の合併時から人口が約3万減ったと主張し、「誰もが住みたい街になっていない」と亀山氏が進めた人口減対策を非難。22日は河南地区でマイクを握り「新しい石巻市を築く」と訴えた。

 ◇石巻市長選立候補者
長  純一 54 医師     無新
勝沼 栄明 46 元衆院議員  無新
阿部 和芳 61 元市議    無新
斎藤 正美 66 元県議    無新
(自・立推)

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