気仙沼大島から「蒸気船」 遊覧船に新コース

新たに就航したやしま丸=29日午前、気仙沼市・大島の浦の浜

 気仙沼湾で観光遊覧船を運航する大島汽船(宮城県気仙沼市)は29日、大島発着のコースを新設し、新造船「やしま丸」を就航させた。観光の新たな目玉として大島への誘客促進を図る。

 やしま丸は19トンの小型船。定員151人。蒸気船のようなクラシカルなデザインで、赤い外観が目を引く。床や座席は木目調の落ち着いた雰囲気で、デッキには記念撮影にも使えるかじの装飾を備えた。

 大島・浦の浜の船着き場を発着。本土と大島を結ぶ気仙沼大島大橋の下をくぐり、大島北端の海域でUターンする。所要時間は約50分。2019年4月に大島大橋が完成し、車で大島を訪れる観光客が増えたため、新たな需要を見込みコースを新設した。

 母親と早速乗船し楽しんだ同市浅根の大島小5年津島瑠人(りゅうと)君(10)は「初めて大島大橋の下を通ってわくわくした。多くの人が船に乗って、大島の魅力を知ってほしい」と話した。

 大島汽船は大島大橋開通後に定期航路を廃止し、観光船運行が事業の中心。遊覧船は同市南町海岸発着の既存ルートと合わせ2コースとなり、それぞれ土日祝日に1日4便運行する。

 新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、式典や積極的な宣伝は控えた。白幡昇一社長(69)は「誰もが乗ってみたくなる船だ。いずれは気仙沼、大島の知名度アップに貢献するよう活用したい」と語った。

やしま丸のデッキでウミネコと戯れる乗客=29日午前、気仙沼湾
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