塩釜水産物仲卸市場に新エリア 青果や雑貨など31店、5日まで出店

市場の空き区画を改装して設けられた新エリア

 塩釜市の塩釜水産物仲卸市場は、店舗として使われていない空き区画を新たなテナント向けに改装した。1日に新エリアとしてオープンさせる。市場は高齢化などで店舗減が続く上、新型コロナウイルスの影響で来場者数が落ち込む。長短期の出店者を新たに呼び込むことで集客と売り上げ増につなげる。

 新エリアは北口近くにある「7号売場」の一部。四つある協同組合のうち水産物加工商業協同組合(10店)が管理する。10年ほど前に店が閉じられ、倉庫として使われていた。

 改装は市場の若手店主らでつくるブリッジプロジェクトが企画した。空き区画は通常各組合が出店者を募集するが、プロジェクトが賃料を代わりに支払って管理する。計11区画を用意しており、一部は和の雰囲気の店舗風に囲った。

 各区画は基本的に1日単位で貸し出す。賃料は1日3000~5000円程度。新規創業者や市場外の事業者が組合に加盟しないまま、初期投資を抑えて出店できるメリットがあるという。

 5月1~5日に市場で開かれる「日曜朝市スペシャル」で新エリアをお披露目し、計31店が出店する。市場になかった野菜、果物店のほか、雑貨や小物を扱う店舗など多様なジャンルがそろう。大型連休以降も土日を中心に出店者を募り、エリアの拡大、長期契約も検討する。

 市によると昨年の市場の観光客数は新型コロナの影響で前年比63・5%減の5万8646人。周辺の飲食店や宿泊施設の休業も響いているという。

 1965年の市場設立当初に367あった店舗は現在91。事業主の高齢化から2025年までに約半数が廃業する見通しとなっている。プロジェクトのリーダーで水産物卸「海老今」の今野元博社長(42)は「目指すのは総合卸売・小売市場。集客力向上には魚を売るという固定観念にとらわれない取り組みが必要だ。ハードルを下げて新しい店を呼び込み、市場全体で売り上げを伸ばしたい」と意気込む。

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