近年不漁が続く三陸沖のコウナゴ漁で、宮城県小型漁船漁業部会の委員会は29日、水揚げのないまま予定より3週間早く今季の漁を切り上げた。宮城の漁の中心となる石巻魚市場(石巻市)で昨年に続いてゼロとなるのは初めて。不漁は全国的な傾向で、温暖化による海水温上昇などが背景に挙げられるが原因は判然とせず、資源回復が望めなくなっている。
今季の漁は4月7日に解禁し、仙台湾沖や雄勝湾で操業した。コウナゴは数匹程度しか確認できず、5月21日の終漁日を待たずに見切りを付けた。
石巻魚市場では単価の高いコウナゴが春の主力魚種で、ピークの年は約1カ月半の漁期で10億円以上を売り上げた。数千トンあった水揚げはここ10年で大きく減少し、2019年は約25トン、20年はゼロだった。市場関係者は「億単位になる魚の水揚げなしが2年続くのは前例がなく大打撃だ」と嘆く。
県水産技術総合センター(石巻市)は不漁の背景に海水温上昇を指摘する。昨年3、4月の東北太平洋沖での親潮の平均面積が平年の35%の約4万7000平方キロと過去最小を記録。南から来る暖流の黒潮が優位な状態が続いた。温暖化の影響もあり「産卵にも成育にも適さない環境になっている」と推察する。
青森県の陸奥湾でも十数年前からコウナゴ(イカナゴ)が不漁傾向にあり、13年から禁漁が続く。地方独立行政法人の県産業技術センター(黒石市)は「資源が減る中で漁を続けて漁獲圧力(取り過ぎ)が高まったことも枯渇の一因」とみる。県、漁業者と3者協議を続けるが、回復には至っていない。
伊勢湾や瀬戸内海などかつて年間数万トンを水揚げしていた地域でも資源減少は顕著だ。石巻魚市場の佐々木茂樹社長は「コウナゴは食物連鎖の底辺に近く、イワシなど上位の魚の量がもろに影響するという漁師の見方もある。原因の特定は難しいだろう」と話す。
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